福岡・博多阪急にて個展「Bounce back』を開催致します。
ぜひご高覧ください。

● Public Opening⏐
2024.9.18 (Wed) – 2024.9.29 (Sun)10:00-20:00
最終日:18:00まで

● 展示会場⏐博多阪急 8Fアートシップ
住所:〒812-0012 福岡県福岡市博多区博多駅中央街1−1

【展覧会ステイトメント】
絵のモチーフに出てくる顔のあるお花(My flower)は、自然と動く手の落書きから始まりました。その自然の動きと同様に画面上に舞い上がる涙も体の自然な反応であり、それらは社会と自身の存在意義から生じる摩擦を和らげます。

沖縄で生まれ育ち、米国のポップな食品や食品パッケージ、日本特有の招き猫などのモチーフに触れることはごく当たり前であるが、それらを作品に取り入れていく過程においてそれぞれの背景を知ることにより視野が広がります。そこに歴史的文脈のないMy flowerを掛け合わせることで社会と自分との距離を埋めることを意識しながら制作を行っています。

個展のタイトル「Bounce back」の意味は、困難や挫折から立ち直ることや、回復することを指します。たとえば、病気や失敗、逆境から再び元気になったり、成功を収めたりする状況で使われます。

多くの失敗や困難に直面するその中で「bounce back」すなわち逆境から立ち直ることは、自身の内なる強さや意志、さらには自己理解を深める機会でもあります。フリードリヒ・ニーチェの「アモール・ファティ(運命愛)」の概念に通じるものがあります。彼は、人生におけるすべての出来事、特に困難や苦しみを受け入れ、それを自分の成長の糧とすることを説きました。「bounce back」は単なる回復ではなく、その経験を自分の一部として統合し、さらに強く生まれ変わることを意味します。逆境に立ち向かい、再び立ち上がることは、人間の行動力と新しい未来を切り開く力の象徴であり、自己の自由やアイデンティティを再確認する機会だと感じます。自己の本質と向き合い、そこから新たな意味を見出し成長することは、より深い人間の経験の一部であるとを絵画制作を通して考えています。